CATEGORY
腰痛の意外な原因筋
長年の腰痛の原因
腰痛の意外な原因筋?「腸腰筋」と腰痛の関係
こんにちは!大阪・京橋にあるBody Conditioning 京橋院です。
腰痛があると、
「腰の筋肉が硬いから痛い」
「腰を揉めば楽になる」
と考える方は多いと思います。
もちろん、腰まわりの筋肉が緊張しているケースはあります。ただ、実際に身体を確認していると、腰そのものだけではなく、股関節の前側にある筋肉の硬さや動きが関係していることがあります。
そこで今回取り上げるのが「腸腰筋」です。
腸腰筋という名前を聞いたことがある方も増えてきましたが、身体のかなり深い位置にあるため、自分では状態を確認しにくい筋肉です。
特に、
「長時間座っていると腰がつらい」
「椅子から立った瞬間、腰が伸びにくい」
「立っていると腰が反ってくる」
「股関節の前側が詰まる感じがする」
という方は、腰だけではなく股関節まわりも一度確認してみる価値があります。
ただし、最初に大切なことをお伝えすると、腸腰筋が硬い=腰痛の原因と決めつけることはできません。
腰痛には、筋肉、関節、神経、運動不足、心理社会的な要因などさまざまなものが関係します。
その中の一つとして、「腸腰筋と股関節の働き」に注目して解説していきます。
腸腰筋とは?なぜ腰と股関節の両方に関係するのか
腸腰筋は、一つの筋肉の名前ではありません。主に「大腰筋」と「腸骨筋」をまとめて腸腰筋と呼びます。
大腰筋は腰椎付近から始まり、骨盤の中を通って大腿骨の内側につながっています。一方の腸骨筋は、骨盤の内側から始まり、大腰筋と合流するように大腿骨へ付着します。
つまり、腸腰筋は腰・骨盤・股関節をつなぐ位置にある筋肉です。
主な役割の一つは、股関節を曲げること。
例えば、
・歩くときに脚を前へ出す
・階段を上る
・椅子から脚を持ち上げる
・走る
・スポーツで膝を上げる
といった動作に関わっています。
腰痛との関係を考えるうえでポイントになるのが、長時間の座り姿勢です。
デスクワークをしている間、股関節はずっと曲がった状態になります。
30分程度なら問題にならなくても、仕事で1日に何時間も座り、さらに通勤や自宅でも座っているとなると、股関節を大きく伸ばす時間がかなり少なくなります。
その状態から急に立ち上がると、
「腰が重だるい」
「最初の数歩だけ腰が固まっている」
と感じる方がいます。
こうした場合、腰そのものだけではなく、股関節前面の柔軟性や動きも関係している可能性があります。
施術をしていても、
「腰が痛いので腰が悪いと思っていました」
と言われることがあります。
しかし身体を確認すると、股関節が十分に伸びず、その動きを腰で補っている方もいます。
例えば、立っているとき。
股関節を自然に伸ばしにくい状態では、身体をまっすぐにしようとして腰を反る動きが増えることがあります。
腰を反ること自体が悪いわけではありません。
問題になるのは、本来は股関節や背中などで分担するはずの動きを、腰ばかりで繰り返している状態です。
同じ動作を一日に何度も繰り返せば、腰まわりの筋肉や関節へ負担が集まる可能性があります。
そのため腰痛を見るときは、
「腰の筋肉が硬いか」
だけではなく、
「股関節がしっかり動いているか」
まで確認することが大切です。
腸腰筋だけを伸ばせば腰痛は改善する?大切なのは身体全体の動き
インターネットやSNSでは、
「腰痛の原因は腸腰筋」
「腸腰筋を伸ばせば腰痛が治る」
といった情報を目にすることがあります。
ただ、ここは少し注意が必要です。
腰痛は非常に複雑で、特定の一つの筋肉だけを原因と判断することはできません。
腸腰筋の柔軟性が低下している方もいれば、反対に柔らかさは十分でも、うまく筋肉を使えていない方もいます。
腰痛があるからといって、とにかく腸腰筋を強く伸ばせばよいわけではありません。
特に、腰を大きく反らせながら行うストレッチには注意が必要です。
腸腰筋を伸ばしているつもりでも、股関節が十分に伸びず、腰を反ることで動きを作ってしまう場合があります。
そうなると、腰痛対策のストレッチなのに、逆に腰へ負担をかけることがあります。
ストレッチをするときは、
「腰を反らすこと」
ではなく、
骨盤を必要以上に前へ倒さず、股関節の前側が無理なく伸びているか
を意識することが重要です。
また、腸腰筋だけでなく、お尻の筋肉も確認したいところです。
歩く、立ち上がる、階段を上るといった動作では、股関節前面の筋肉だけではなく、お尻や太ももの筋肉も一緒に働きます。
長時間のデスクワークで身体を動かす時間が少なくなると、
股関節の前側は動かす機会が減る。
お尻も十分に使わない。
背中もほとんど動かない。
という状態になりがちです。
その状態で急に立ち上がったり、重い物を持ったり、ゴルフやスポーツをしたりすると、動きやすい腰へ負担が集中することがあります。
そのため当院では、腰痛の方でも腰だけを確認することはありません。
例えば、
・前屈、後屈でどのように動くか
・股関節が左右同じように動くか
・股関節を後ろへ伸ばせるか
・お尻の筋肉が使えているか
・背中が動いているか
・長時間座ったあとに症状が強くなるか
などを確認します。
腰痛対策として自宅でできることも、特別な運動だけではありません。
デスクワークの方であれば、まずは座り続ける時間を短くすることから始めてみてください。
30分から1時間に一度立ち上がる。
少し歩く。
階段を使う。
仕事が終わったら軽く身体を動かす。
こうした小さな習慣でも、股関節を動かす機会を増やすことができます。
また、ウォーキングや無理のない筋力トレーニングなどを継続することも、腰痛対策では重要です。
「硬いから伸ばす」だけではなく、動かして、支えて、休ませることをバランスよく行うことが大切です。
なお、腸腰筋の場所は身体の深部にあります。
自分でお腹を強く押し込み、「腸腰筋をほぐそう」とするのはおすすめしません。
腹部には筋肉以外にもさまざまな臓器や組織があります。強い圧迫を加える必要はありません。
腰痛が長く続いている場合は、自分だけで原因を決めつけず、一度身体全体の動きを確認してもらうことをおすすめします。
腰痛の根本改善!
まとめ
今回は、腰痛と腸腰筋の関係についてお話ししました。
腸腰筋は腰椎・骨盤付近から大腿骨につながり、股関節を動かすうえで重要な筋肉です。
長時間のデスクワークなどで股関節を動かす機会が少なくなると、股関節前面が動きにくくなり、その分を腰で補うケースがあります。
ただし、
「腸腰筋が硬いから腰痛になった」
と単純に判断することはできません。
腰痛には、股関節だけではなく、お尻、背中、体幹、普段の姿勢、仕事内容、運動量など、さまざまな要素が関係します。
大切なのは、痛い腰だけを揉むことではなく、なぜ腰に負担が集まっているのかを身体全体から考えることです。
Body Conditioning 京橋院では、腰だけではなく、股関節、お尻、太もも、背中などの動きを確認し、一人ひとりの身体の状態に合わせて施術を行っています。
「長時間座ると腰が痛い」
「立ち上がった瞬間に腰が伸びない」
「腰を揉んでもすぐに元へ戻る」
「股関節まで硬くなった気がする」
このような方は、一度、腰以外の動きにも目を向けてみてください。
腰痛を繰り返さないためには、「痛い場所」だけではなく「身体の使い方」を見直すことも大切です。
